Fm yokohama84.7『The Burn』内の釣りコーナー、Sagamiya presents~爆釣モーニング~では、2020年4月より放送時間をお引越し、内容もリニューアルしました。
釣りをしたことがないビギナー向けの釣り物を毎月ご紹介します!
2020年8月は『はじめてのハゼ釣り 』です!
【2022/01/20更新】
2021年8月もハゼ釣りをピックアップしましたが、ボートでのハゼ釣りをご紹介しました。
それに伴い、下記記事も2021年12月時点での内容に更新しております。
目次
ハゼってどんな魚?
ハゼには色々な種類があります。一般的に釣りのターゲットになるのは『マハゼ』です。マハゼは、スズキ目ハゼ科に分類されるハゼの一種です。
ハゼは汽水域を好み、河口や干潟などにたくさんいます。
基本的に一年魚で、冬から春先に産卵期を迎えます。産卵を終えるとメスとオスは死んでしまいます。ふ化した稚魚は夏には10cmくらいに成長して、積極的にエサを捕食するようになります。食性は雑食性で、小魚や甲殻類などを捕食します。
ハゼ釣りはなぜビギナーにオススメ?
ハゼは、ビギナーが簡単に釣れる魚の代表と言ってもいいくらい良く釣れる魚です!
数が釣れるハイシーズンの夏には、100匹、200匹と釣る人がいるくらい簡単なのでビギナーにオススメです!夏に行けばボウズはほぼありません。
さらに、その簡単に釣れるハゼがとっても美味しいのもオススメポイント!
※ボウズ…目当ての魚が一匹も釣れないこと。
どんな釣り方があるの?
メインの釣り方は4種類あります。
ちょい投げ釣り、ウキ釣り、ミャク釣り、ルアー釣りです。
ちょい投げ釣り
リールが付いた竿で、テンビン、オモリ、仕掛けを使って軽く(ちょっと)投げる釣り方です。
ウキ釣り
延べ竿といわれるリールが付いていない竿と、ウキを付けた仕掛けを使う釣り方です。
ミャク釣り
一番シンプルな仕掛けです。延べ竿、道糸、オモリ、ハリだけで、簡単に言えば、ウキ釣りのウキを取った状態です。
ミャク釣りは一番手返しが良くて、数釣りが出来る釣り方です。
ルアー釣り
『ハゼクランク』と呼ばれる専用のルアーを使う釣り方です。
ビギナーにオススメな釣り方は?
ちょい投げとミャク釣りです。
ハゼが手前にいる場合はミャク釣りがオススメ。陸から遠くにいる場合や、水深があるような場所ではちょい投げ釣りがオススメです。
どんな道具を使うの?
ちょい投げ釣り
竿&リール
ちょい投げセットや柔らかいルアーロッド(スピニング)など
【これを揃えれば大丈夫!オススメセット】
【竿&リール別売り】
竿:大橋漁具『TMグレード鱒レンジャーNext SP50(5ft=1.5m)』
リール:プロマリン『ファンシースピン2000(ナイロン2号150m付き)』
仕掛け
・オーナーばり『投げハゼ天秤セット』
・オーナーばり『ハゼ片天秤1組』
⇒どちらも、仕掛け・オモリ・テンビンのセットになっています。
テンビン
オモリ
ナス型オモリ3~6号くらい
ハリ
ウキ釣り
竿
2.7m~3.6mくらいの延べ竿
オススメ→【相模屋オリジナル『魚と遊ぼ!!』270/360】
仕掛け
ウキ釣り仕掛け
オススメ→オーナーばり『ホリデー川池セット』
竿に付けるだけの簡単仕掛けで替えのハリが2本付いています。
ミャク釣り
竿
1.8m~3.6mくらいの延べ竿
オススメ→【相模屋オリジナル『魚と遊ぼ!!』180/270/360】
※ボートの場合は1.8-2.7mくらい。ボートの上では長い竿は使いにくいんです。
道糸
1~2号
オススメ→東レ『銀鱗』
オモリ
ナス型オモリ1-2号
ハリ
ハゼバリ5-6号か、袖バリは2~4号
【ハリのオススメ】
・オーナーばり『OH赤ハゼ(糸付)』
・オーナーばり『OH金袖(糸付)』
簡単なミャク釣り仕掛の作り方
- 竿に道糸を結び、竿と同じ長さ分の糸を出す。
- 道糸の先に小型のスナップ付きスイベルを結ぶ。
- スナップにオモリを付けて、スイベルの輪に糸付きバリのハリスを結ぶ。(ハリスの長さは5~10cmくらい)
※ハリスが長すぎるとアタリが分かりにくくなるので短めでOK。
完成図
ルアー釣り
エリアトラウトや、メバル釣り用の竿とリールでOK!
竿の硬さには種類がありますが、“UL”といった柔らかい竿が良いです。
ビギナーにオススメのラインは、ナイロン3~4lb。
竿
竿のオススメ…アルファタックル『クレイジートラウト602L』
リール
リールのオススメ…アルファタックル『オクマ ソニックスピン1000』
ルアー
“ハゼクランク”と呼ばれているものを使います。
ルアーのオススメ…ムカイフィッシング『ED-HAZ(エドハゼ)』
ボートから狙うハゼ釣り
陸っぱりでのちょい投げ釣りでもよく釣れますが、ボートに乗った方が釣果が格段に上がります。
おすすめポイント
- 陸からでは探れないポイントをボートでは狙うことができる
- 広範囲を探れる
- 釣れなくなったらポイントを移動することができる
船宿によっては、引き船をしてくれて、その時に釣れているポイントまで連れていってくれます。トイレに行きたい時も、船宿に電話すれば迎えに来てくれるところもあります。
陸で釣りに慣れたらボートに挑戦してみましょう!
ボートでの釣り方
釣り方はボートも桟橋も同じです。ちょい投げ釣り、ウキ釣り、ミャク釣り、ルアー釣りがあって、ボートでもビギナーにおすすめなのは、ミャク釣りとちょい投げ釣りです。
水深が浅い場所ではミャク釣り、水深が深い場所ではちょい投げ釣りがおすすめです。夏は水深1m以下のところでも数釣りができるので、手返しの良いミャク釣りが特におすすめです。船を移動させないで広範囲を探るならちょい投げ釣りが◎。
あると便利なもの
ボートの場合、ハゼを活かしたままキープするにはバケツよりズックビクがおすすめです。バケツだと、水温が上がってすぐに死んでしまったり逃げてしまうことがあります。
ボートで釣りをする時の注意点
まず、ボートは不安定であることを頭に入れておきましょう!
- 急に立ち上がったり、ふざけてボートを揺らすような行為は大変危険です。
- ボートの縁(へり)には絶対に座らないで下さい。ボートが転覆します!
- 仕掛けを投げる時や、移動でボートを漕ぐ時は、必ず周囲を確認しましょう。
どんなエサを使うの?
ルアー釣り以外の釣り方は、基本的にはイソメやジャリメを切って使います。
ミミズを使う方もいますが、エサ持ちがいいのはイソメ・ジャリメです。
道具以外に必要なもの、あると便利なものは?
- 交換用の仕掛け…仕掛けが絡んだり切れたりするので予備があると安心。
★どんな釣りにおいてもタオルとハサミは必需品!! - タオル(汚れてもよいもの)
- ハサミ(イソメを切る用と仕掛けなどを切る用に2つあると便利)
- プライヤーまたはハリ外し…魚からハリを外す道具
- バケツ…釣れた魚を入れておいたり、手洗い用の水を入れておくと便利。
例)伸和『コマセバケツ丸5』 - 水汲みバケツ… 水面から足場まで遠い場所もあるのでロープ付きの水汲みバケツがあると便利
例)プロマリン『EVA反転バケツ・丸(ロープ付)』 - クーラーボックス… 釣れたハゼを持ち帰るのに必要です。また、夏場は冷えた飲み物も用意しておきましょう。
例)グローブライド『クールラインGU800X』
- 氷
- 日焼け止め(気温が高い時期の釣りなので、日焼け対策は必須です)
釣り方
エサの付け方
イソメの頭の方からハリを刺して、まっすぐにハリが隠れるまで刺し込みます。
イソメは2~3cmくらいにカットして、タラシを長くしないこと!
アタリがあっても魚が掛からない場合は、タラシをなくして、エサをハリの大きさと同じくらいにして付けてみて下さい。
ちょい投げ釣り
タックルの準備
リールのベールを返してリールに巻かれている糸を竿についているガイドに通す。
次に、仕掛けを道糸に結び、ガイドが真っすぐになるように竿の先端から伸ばしていってベールを戻す。
釣り方
- ハリにエサを付ける。
エサが大きい場合は、1~2cmくらいに切る。 - 仕掛けを投げる。
竿先から天秤までのタラシを20~30cmくらいにして、周りに注意しながら仕掛けを投げる。
※タラシ…竿先から天秤(オモリ)までの長さ - 誘う
※サソイ(誘う)…魚の食い気を煽る動作 - オモリが海底に着いたらベールを戻して糸が真っすぐになるまで糸を巻く(糸がたるまないように)。竿を動かしてオモリを引きずるようにゆっくりと1mくらい動かして止めて、アタリを待つ。この動作を繰り返す。
- アタリ!
竿を止めている時に竿先が動いたらアタリ!アタリがあった時は同時にアワセて一定の速度でリールを巻くこと。
※アワセ…魚の口にハリを引っかけること。竿先を下から上に持ち上げるような動作。 - 魚を抜き上げる。
キスやハゼなど小さな魚が掛かっていたらそのまま抜き上げる。
※鮮度良く持ち帰るために、釣れた魚はバケツに入れたまま放置しないこと。
ウキ釣り
タックルの準備
- 竿先のリリアンと呼ばれるヒモ部分に、ウキ釣り仕掛けを結ぶ
- 竿を先端から順番に伸ばしていく
- ウキの位置(タナ)を調整する
- ハゼは底にいる魚なので、エサが底を漂うようにウキの位置を水深と同じくらいにする
- ハリにエサを付けて準備完了
※タナ…魚がいる層
釣り方
- 仕掛けを振り込む
- ウキを見ながらアタリを待つ
アタリがない場合は、違う場所に仕掛けを振り込む。 - アワセる
ウキが沈んだり、ピクピクっと動いたら竿先を鋭く持ち上げてハリ掛かりさせる。
※アワセ…魚の口にハリを掛けること
※潮の満ち引きや場所によって水深が変化するので、アタリがない場合はタナ調整をやり直す。
ミャク釣り
タックルの準備
竿先のリリアンと呼ばれるヒモ部分に、仕掛けを結ぶ。竿を先端から順々に伸ばしていく。
ハリにエサを付けて準備完了。
釣り方
- 仕掛けを振り込む
片手で竿を持って、もう片方の手でオモリを掴んで糸を軽く張る。そのまま竿を水平に倒して振り込む方向に竿先を向ける。
竿を立てながらオモリを離して仕掛けを振り込む(振り子みたいに)。 - オモリを着底させる
- アタリを待つ
- 誘いをいれる
5秒くらい待ってアタリがなければ、10cmくらいオモリを底から上げてすぐに底につける。 - アワセる
ピクッ、ブルッといったアタリが手元に感じたら、竿先を鋭く持ち上げてハリ掛かりさせます。
※アワセ…魚の口にハリを引っかけること。竿先を下から上に持ち上げるような動作。
ルアー釣り
タックルの準備
リールのベールを返してリールに巻かれている糸を竿についているガイドに通して、ルアーに結ぶ。
【スタッフ吉田オススメのスナップ】
→オーナーばり『P-20耐力スナップ』#000、#00
釣り方
- ハゼクランクをキャストする
ベールを返して(糸が出る状態にして)沖目掛けてキャストします。 - 底まで潜らせる
ルアーが着水したら、素早くハンドルを回してルアーが底に着くまで潜らせます。 - ルアーで誘う
そのままゆっくり巻いたり、ルアーが底についていたら巻くのをやめて、ルアーを少し浮かせてまた巻く(ルアーでハゼを誘うように)。
基本はこの繰り返し。 - アワセる
竿先や手元にアタリを感じたらアワセる。
どこでハゼは釣れるの?
陸っぱり
※陸っぱり…岸から魚を釣ること。
ハゼは、海水と淡水が混じり合っている汽水域を好むので、全国各地の河口や河口近くの港で釣ることができます。梅雨明けの真夏の時期は、エサを求めて海から川にハゼが上がってくるので河口がオススメです。
当店から一番近いのは、相模川の河口です。
この後にご紹介する『江戸川放水路』は、色々な釣り方でハゼを狙うことができます。
江戸川放水路
オススメのハゼ釣り場は、千葉県市川市にあるハゼ釣りの有名ポイント『江戸川放水路』です。
川沿いは全て陸っぱりポイントで、上流部にはボート屋さんがいくつもあるのでボートでも狙えて、各ボート屋さんの桟橋からも釣りができます。
ボート釣り
江戸川放水路の上流にはいくつものボート屋さんが点在しています。
ボート釣りは、潮の満ち引きに関係なく、ポイントを移動することができます。
ボート屋さんによって乗船人数は異なりますが、2人乗りから最大8人乗りのボートを借りることができます。ご家族・ご友人でワイワイしながら釣りをするのも良いですよ♪
桟橋での釣り
川沿いは全てハゼ釣りのポイントとなりますが、各ボート屋さんの桟橋でも釣りをすることができます(桟橋使用は有料)。
また、桟橋に係留してあるボートの上で釣りができるボート屋さんもあります。
メリットとしては、道具をレンタルできて、トイレも近くにあります。船酔いする方にもオススメです。
釣れない時や釣り方が分からない、なんて時も、すぐにボート屋さんに聞くことができるのでビギナーには特にオススメです。
狙うポイントや時間帯
ハゼは、朝マズメ、日中、夕マズメと、時間帯を選ばずいつでも狙えます。
日中でも入れ食い状態になることもあります。
河口は潮の満ち引きの影響を受けるので、釣り場によっては潮が引いていて干潟になってしまう場合もあるので注意して下さい。
日中は潮が動いている時間帯の方が食いが活発になることが多いです。
数を狙うなら、大潮の満潮前が良いと思います。
“潮見表”はネットで検索すると確認できるので、行かれる場所で探してみて下さいね。
釣れたハゼの持ち帰り方
ハゼが釣れたら海水が入ったバケツに入れておいて下さい。
持ち帰る時にはクーラーボックスに移しますが、夏場はバケツの水温が上がりやすいので魚が弱る前にクーラーボックスに移して下さい。クーラーボックスには、海水氷を作っておいて良く冷やして氷締めにして下さい。
美味しく食べるためにも、新鮮な状態で持ち帰りましょう!
マハゼ以外に釣れる魚
- ウロハゼ
マハゼと同じ汽水域を好み、河口や干潟などに生息するハゼ。マハゼより一回り大きく、歯が発達しているのが特徴
- マゴチ
- セイゴ
- クロダイの幼魚
- ガザミ(ワタリガニ)
- ヒイラギ
オススメの食べ方
10cm以上のハゼは天ぷらがオススメです♪
頭、ウロコ、内臓を取って開きにして、中骨を取って下処理をします。
あとは衣をつけて揚げるだけ♪
釣りに行く時の服装は?
動きやすく、汚れても良い服装にしましょう。
川沿いは暑い日差しを遮る場所がありません。夏場の釣りでは日焼け・熱中症対策を必ず行いましょう。
日焼け・熱中症対策
- 日焼け止め…小まめに塗りなおしましょう。日に当たる部分は全部塗ることをオススメします。
- 帽子…夏場は通気性の良い麦わら帽子がオススメ♪キャップを被る時は耳にも日焼け止めを塗って下さい。
- 偏光グラス…日差しから目を守るのはもちろんのこと、偏光グラスだと水の中もよく見えます。
- グローブ…日焼け対策はもちろんのこと、ハリが刺さるなどのケガ防止にもなります。
- 水分(水分補給用)…クーラーボックスに冷えた飲み物を持っていきましょう。
靴について
陸っぱりから釣りをする場合、足場にはゴツゴツした石が点在していますので、脱げやすいビーチサンダルなどは大変危険です。
また、ボート釣りでも底が滑りやすい靴や脱げやすい靴は大変危険です。歩きやすいスニーカーや、濡れてもよい靴がオススメです。
また、少しでも川に入る場合は、『滑りにくい靴』は必須です!
川の石にはコケ等が生えており、素足・EVAサンダル(クロックス類)・ビーチサンダル・普通の長靴などは大変滑りやすいです。場所によって、割れたビンや牡蠣殻などが落ちていることもありますので、必ず丈夫で滑りにくいものを選んで下さい。