Fm yokohama84.7『The Burn』内の釣りコーナー、Sagamiya presents~爆釣モーニング~では、2020年4月より放送時間をお引越し、内容もリニューアルしました。
釣りをしたことがないビギナー向けの釣り物を毎月ご紹介します!
ヘラブナってどんな魚?
コイ科フナ属のゲンゴロウブナが品種改良された魚で、カワチブナとも呼ばれます。見た目は在来種のマブナと比較すると体高があって、プランクトンを主食としています。
食用として改良された魚ですが、今はゲームフィッシングのターゲットとして広まっています。
ヘラブナ釣りはどんな釣り?
のべ竿に、ウキと2本のハリが付いた仕掛けに練りエサを付けて釣る釣りです。
あぐらをかいて座った状態で釣りをするので、ボーっとしてる静かな釣りに思われがちですが、ウキに出るアタリを捉えるので意外とアクティブな釣りなんです。
管理釣り場ならビギナーでも釣れますが、人より多く釣ろうとすると、たくさんのノウハウがあるのでとっても奥深い釣りであることが分かります。
さらに、ヘラブナ釣りの楽しさや面白さは、どこで、どういう魚を狙うかによっても様々です。例えば、大物狙いの釣りや、山上湖の釣り場で景色や観光も楽しんだり、魚がたくさんいる管理釣り場で数釣りを楽しんだりと、楽しみ方は様々。
管理釣り場でのヘラブナ釣りはなぜビギナーにオススメなの?
- 道具を一式レンタル出来る釣り場がある
- 釣り方を教えてくれる釣り場もある
- トイレや売店、場所によっては食堂を完備している釣り場もある
- 魚がたくさんいるので、春から秋なら初めてでも釣れる!
- 釣りは朝が早いイメージがありますが、管理釣り場なら早朝でなくても釣れる!釣り場によっては、半日券があるので気軽に行くことができる
管理釣り場でヘラブナ釣りをするために必要な道具
必要な道具
竿
へら鮒釣り専用の『へら竿』を使います。竿の長さは、約1.5m~9mくらいのものがあり、『尺』で表します。
例)
10尺竿 → 3m
21尺竿 → 6.3m
竿の調子は、先調子・本調子・胴調子とあり、竿の太さや硬さも種類があります。釣り人の好みや、釣れる魚の大きさなどで選ぶことが多いです。
はじめてのヘラブナ釣りでは、竿が長いと振り込みにくく、魚の取り込みも難しいので、9尺程度の竿がオススメです。
※調子とは…魚のパワーを受け止める位置のこと。
オススメ) オオモリ『旋(めぐる)鋭光 振出9尺』
竿掛け
竿を静止させるために必要な道具。竿掛けがないと釣りが出来ないというわけではありませんが、ウキに余計な動きを出させないためにも竿掛けはあった方が良いです。
オススメ) ダイシン『竹竿掛万力セット1本半』
万力・枕
竿掛けを固定して竿を乗せる道具。
玉網(タモ)
釣れた魚を取り込むのに必要です。タモは無料で借りられる釣り場もあります。
ヘラウキ
ウキはヘラブナ釣りにおいて、水中の状況を教えてくれる大切な道具のひとつです。
オススメ) 浅ダナ両ダンゴ用:かちどき(オオモリ)『彩羽IU-010浅ダナ両ダンゴ』No.4(8~9尺)
オススメ) チョーチン両ダンゴ用:かちどき(オオモリ)『彩羽IU-014チョーチン』No.9(7~9尺)
オススメ) 底釣り:かちどき(オオモリ)『彩羽IU-015底釣』No.10(9~12尺水深3mくらいまで)
ヘラエサ
基本的に生きたエサ(ミミズや赤虫など)は使わず、麩エサや練りエサを使います。
配合については、【どんなエサを使うの?】でご紹介します。
エサボウル
エサを入れる用、水汲み用、最低2つ必要で、次のエサを作る用に3つあると便利です。糸くずなどを入れておくゴミ箱代わりにもなります。
計量カップ
エサを作る際に、エサや水の分量を計るために使います。
オススメ) マルキュー『マルキュー軽量カップ(フタ付き3サイズセット)』
座布団(クッション)
ヘラブナ釣りは基本的に座って釣りをします。厚みのあるヘラブナ釣り用の座布団の上であぐらをかきますが、あぐら姿勢が苦手な人は、小さなパイプ椅子や、あぐらイスと呼ばれる低座面のイスがオススメです。
座布団のオススメ) 泡づけ本舗『座ぶとん大(段差)』
パイプ椅子のオススメ) プロマリン『LEE350パイプイス』S
あぐらイスのオススメ) プロックス『あぐらイスPX788』
タオル
ヘラブナ釣りにおいて手拭きタオルはマスト!道具を拭く用と分けて2~3枚用意しておくと安心です。
ハサミ
どんな釣りにおいてもハサミは必需品!
あると便利
パラソル
雨の日に必要なパラソルですが、夏の日除けにも大活躍します!
オススメのヘラブナ釣りセット
竿や竿掛けなどを一つずつ買わなくても、お得な入門セットあります!
かちどき(オオモリ)『旋(めぐる)へらブナつりセット』:内容品
- 9尺竿
- 竿掛け1本半(9~13尺の竿に対応可能)&万力
- タモ&玉の柄
- ヘラウキ(浅ダナ両ダンゴ用)、仕掛け(2セット)
- 説明書(超入門マニュアル)
このセット以外に、エサボウル、軽量カップ、座布団、エサを用意すればヘラブナ釣りが出来ます♪
どんなエサを使うの?
両ダンゴ釣りの場合
例) マルキュー『パウダーベイトヘラ』、ヒロキュー『軽ダンゴみやび(雅)』
【配合例】
マルキュー『カクシン』700cc +水200cc
ヒロキュー『軽ダンゴみやび(雅)』800cc +200c
セット釣りの場合
管理釣り場を利用する流れ
- 釣り場に到着したら、身支度を済ませ道具を持って事務所へGO!
※受付が事務所の中ではなく外の場合もあります。 - 釣り座台を支払う
※釣り場によって、一日券や半日券など種類があります。
※釣り場によって、昼食(お弁当等)を頼める場所があるので、朝の受付時に注文できます。 - 支払いが済んだら、釣り座へGO!
※例会で貸し切りになる桟橋や、釣れてる情報など、受付時に聞きましょう。 - 釣り座に荷物を運び終えたら釣りの準備スタート!
事務所付近に釣り場の規定やルールが書いてある看板などがあるので、事前に確認しておきましょう
はじめてのヘラブナ釣り【準備編】
万力・竿掛けをセッティング
万力に竿掛けを取り付け、竿掛けの先端に先受け(枕)を差し込みます。差し込んだ時に緩くないか確認しましょう。
竿に仕掛けを付けて、ウキも準備する
竿先(リリアンと呼ばれる部分)にチチワ結びでできた輪っかをくぐらせて取り付けて、ウキをウキゴムに差し込みます。この時、ウキのボディではなく、足(ゴムに差し込む方)をつまんで差し込みましょう。
釣り場の規定で、ウキからオモリまでの長さが1m以上(ウキ下1m規定)と設定している釣り場があります。そのルールを守ってウキの位置を決めて下さい。
次に、板オモリをサルカンの上に巻きます。
ウキを付けて、オモリも巻き付けたら、オモリ調整をします。
ウキのトップの下から3番目の目盛りのところに水面がくるようにオモリを切って調整していきます。
この目盛りの位置を、“エサ落ち目盛り”と言って、両方のハリに付いているエサがなくなったらこの目盛りが出てきます。
つまり、エサが残っているかの目安になるんです。
エサ作り
水を入れたエサボウルと空のエサボウルを用意します。空のエサボウルに麩エサと水を入れてかき混ぜます。麩エサと水の比率はエサの種類によって異なります。えさの袋のパッケージ裏に、基本となるブレンドが記載されてますのでまずは基本から試してみましょう。
水が均等に混ざったら5~10分くらいおいて完成です。
スタッフ高窪おすすめ!初心者にオススメ配合
【両ダンゴ(マルキュー)】
『パウダーベイトヘラ』500cc +水100cc
【両ダンゴ(ヒロキュー)】
『軽ダンゴみやび』400cc +水100cc
【セット釣り:バラケ】
DAIWA『セットバラケ鬼武者』350cc +水100cc
【セット釣り:クワセ】
マルキュー『力玉』
※バラケを上のハリに付けて、クワセを下バリに付けます。
エサの付け方
ハリの大きさより一回りくらい大きなダンゴを作ってハリに付けます。
ハリを、エサの下側から引っ掛けるように付けるのと、ハリのチモト(ハリの付け根部分)をキュッとつまんで押えるようにすると、エサがすぐバラバラにならず水中でハリに残った状態がキープできます。
慣れないうちは両手を使ってエサを付けても大丈夫ですが、竿を持たない方の手でエサを取って、片手(竿を持つ手と逆の手)でエサ付けをすると、竿を汚さなくて済みますよ。
エサ付けのポイントは、ハリの軸がダンゴ(エサ)の真ん中にくるように丁寧に付けることです!
はじめてのヘラブナ釣り【実釣編】
振り込み
利き手で竿を持って、もう一方の手で仕掛けのサルカン付近を軽く持って、エサを送り込むようなイメージで正面に振り込みます。
竿先を支点にした振り子のイメージで、毎投同じポイントに着水するように意識しましょう。
ウキの動き
エサが着水すると、オモリ→エサの順で下に落ちていってウキが立ちます。
その後、ゆっくりとウキが沈んでいきますが、もし、エサ落ち目盛りのところで止まってしまったら、エサがタナまで持たなかった(すぐにハリから外れてしまった)ということになります。その時は、次のエサ付けに気を付けましょう。手に取ったエサにギュッと圧を加えて少し練ってみて、しっかりとハリに付けて下さい。逆に、立ったウキが沈んでいってしまったら、練る回数を減らしてみて下さい。
トップの1目盛りを残してウキが沈んで、エサが少しずつ取れてゆっくりと上がってくるような動きが理想です。
アワセ
ヘラブナがエサを吸い込んだ瞬間にウキが鋭く動きます。これを、『アタリ』と言い、その動きに合わせて竿先を素早く動かすと、魚の口にハリが掛かります。これを『アワセ(る)』と言います。
竿を大きく持ち上げる必要はありません。竿先を20~30cmほど素早く上げるだけで十分です。
魚がエサを口に吸い込んだアタリ(ウキの動き)は色々ありますが、最初のうちは、ウキが立ってエサ落ち目盛りを通過してから出る、力強くウキが沈む動きがあったらアワセていきましょう。
取り込み
ヘラブナにハリが掛かったら竿がギュ~んとしなります。竿は持ち上げるように立てて下さい。すると、竿が綺麗な弧を描きます。
強引に引っ張らないで、竿の弾力を生かして待っていると魚が水面に浮いてきます。魚の口が水面から出るようにして、それをキープしたまま水面を滑らせるように手前に引いてタモですくいましょう。
※注意※
- ハリを外す時は、糸を張った状態にしておくと外しやすいです。
- 魚の写真を撮る時は、地面を濡らした状態でタモの上に置くか、濡らしたタオルの上に置きましょう。
- 釣り場によって釣り方などの規定があるので事前に確認しておきましょう。
オススメの管理釣り場
厚木へら鮒センター
【ウェブサイト】https://atugi-hc.net/index.html
フィッシング相模屋から一番近い管理釣り場です。
大池と小池があり、どちらも非常に魚影が濃いですが、特に小池の方が型は小さめですが数が多いので初心者にオススメです。
受付の建物内に食堂があり、手作りの日替わりランチがいただけます。
手作りパンも日替わりで作っているので、何があるかは行った日のお楽しみ♪
ルールとマナー
- ゴミを散らかさないようにしましょう。(風で飛ばされないよう注意)
- 荷物は自分の釣り座になるべくコンパクトに収めて、通路をふさいだり他の人の邪魔にならないようにしましょう。
- 大声を上げたり騒いだりしてはいけません。
- 人の迷惑になるようなことはしないで下さい。
このような一般的なマナーの他に、釣り場によって釣り方の規定や、利用上の注意などがあります。
例えば、
- 竿の長さ〇尺~〇尺
- ハリの数は2本
- 生き餌禁止
- ウキ~オモリまでの長さを1m以上とする
などの規定です。
釣り場によっては、ウキの大きさ、ハリの大きさ、ハリスの長さなども規定されています。釣行する釣り場について、事前に確認して、ルールをしっかりと守りましょう。
ヘラブナ釣りでは、“スレ”と言って、口の中以外の部位にハリが掛かって釣れた場合、釣れたことにはなりません。
他にも、竿先よりも手前を釣る、隣の先釣者より長い竿を出すなどは、モラル違反ととられることもあります。
最近では、隣の人より長い竿を出しても苦情を言う人は減りましたが、お互いに気持ち良く釣りをするために、隣の人に一声掛けてからにしましょう。
初めは分からないことだらけだと思います!分からないことは何でも聞いて下さい。楽しくヘラブナ釣りができるようにご案内致します♪