Fm yokohama84.7『The Burn』内の釣りコーナー、Sagamiya presents~爆釣モーニング~では、2020年4月より放送時間をお引越し、内容もリニューアルしました。
釣りをしたことがないビギナー向けの釣り物を毎月ご紹介します!
手長エビってどんなエビ?
手長エビは、テナガエビ科テナガエビ属に分類されるエビの総称で、その名の通り手が長いエビです。
正確には、オスの成体だけ手が長く、メスはそれほど長くありません。
縄張り意識が強く、他の個体が近づくと戦うこともあります。
生息域は、川や湖・沼、特に河口に多く生息しています。
河川では、流れの緩い場所にいて、昼間は石の下や物陰に潜んでいて夜に活動します(夜行性)。
手長エビ釣りには時期があるの?
手長エビは基本的には、春~秋の暖かい時期に狙いやすく、産卵に向けて浅場にくる初夏(6~7月頃)がベストシーズンです。
寒くなると深場へ移動して活性が落ちるので釣りにくくなります。
手長エビ釣りはなぜビギナーにオススメなの?
- お手軽な道具ではじめられる♪
- 釣り方が難しくなく簡単♪
- 身近な場所で釣れて美味しい♪
手長エビ釣りの道具について
必要な道具は?
竿
へら竿や渓流竿などの延べ竿で、川に合わせて1m~2.4mくらい。
オススメは画像の『Sagamiyaオリジナル万能竿 魚と遊ぼ!!180』です。
※延べ竿(のべ竿)…竿先にそのまま糸を結んで使う釣り竿。リールを使わない。
道糸
0.6号~0.8号
例)東レ『銀鱗®』
ウキ
3号くらい(ビギナーには玉ウキがオススメ)
例)ナカジマ『蛍光玉ウキ』
ガン玉
2~B
ハリス止め
小物釣り用の小さなもの
例)まるふじ『M-121 Wハリス止ローリング特選パーツ 5個入り』
例)ささめ針『匠技 極小両ハリス止め』
糸付きのハリ
2号くらい
例)オーナーばり『OHエビ鉤』
板オモリ
自分で仕掛けを作る場合、板オモリだと調整しやすいです。
はじめて仕掛けを作るのは大変。それぞれのパーツが全て付いていて完成している仕掛けがあるので、はじめてでも安心です♪
→ オーナーばり『手長エビ玉ウキ仕掛け』
これまでに紹介した「堤防釣り」や「シロギス釣り」同様に、予備の仕掛けは用意しておきましょう!
★Sagamiyaオリジナル万能竿には、この完成仕掛けがセットになっています♪
エサ
赤虫かミミズ
ミミズはハリが隠れるくらいにカットして使います。
匂いの強いミミズの方が良い場合もありますが、柔らかくて小さなハリに付けやすい赤虫の方がビギナーにはオススメ。
※虫エサが苦手な場合は、小さく切った魚肉ソーセージでもOK!
上記の道具以外に用意しておいた方が良いものは?
ハサミ
エサを小さく切ったり、絡んだ仕掛けを切ったり、エビの口からハリを外すのにも便利。
水汲みバケツ
水面から足場まで遠い場所もあるのでロープ付きの水汲みバケツがオススメ。
バケツ
釣れたエビを入れるバケツが必要です。エビが飛び出るのでフタ付きの方が良いですよ。
ピンセット
エビの口からハリを外すのに大きなハサミやプライヤーだとハリを折ってしまったり無理に引っ張ってエビを死なせてしまうことがありますが、ピンセットだと小さなハリも外しやすいですよ。
クーラーボックス
気温が高い日は熱中症対策に冷えた飲み物を用意しておきましょう。また、エサの赤虫などもクーラーに入れておいた方が長持ちします。
エアーポンプ
観賞魚の飼育に使うエアーポンプ。エビを鮮度良く持ち帰るためにエアーポンプを使うことオススメします。
タオル
汚れてもよいものと汗拭き用があると便利です。
日焼け止め
気温が高い時期の釣りなので、日焼け対策は必須です。
手長エビ釣りに行く時の服装で気を付けることは?
長靴があると便利
場所によっては長靴があると便利です。
偏光サングラスは必須
手長エビがエサを食べる瞬間を見られる釣り場もあるので、偏光サングラスがあると水の中の様子が見やすくなります。
※目で確認して釣ることを「サイトフィッシング」といいます。
手長エビ釣りは気温が高い時期の釣りなので、偏光サングラスは紫外線から目を守ることもできるので、釣りでは必須アイテムです。
必ずライフジャケット着用
足場が滑りやすくなっている場合もあるので、お子様と釣行する際は必ずライフジャケットを着用させるようにしましょう。
例)cross factor『WFC705 フローティングベストジュニア(90、110、130cm)』
暑さ・怪我対策に帽子・グローブ
また、熱中症や暑さ対策のために帽子を着用しましょう。
グローブも日焼けによる疲労対策とケガ防止になりますよ。
釣り方
狙うポイント(場所)
テトラや消波ブロックなど障害物周り(隙間)の日陰
狙う時間帯
手長エビは夜行性ですが、日中でも日陰を探せば釣れるので一日中釣れます。
釣り方
赤虫やミミズなどのエサをつけて、石と石の隙間やテトラの際にゆっくり仕掛けを落としていきます。
アタリは、ウキが「ピクピクっ」と動いたり、スーッと横に動いたりします。
その時はまだエビがハサミで口元にエサを持ってきているタイミングなので慌てて合わせてはいけません。
アタリがあってからウキが止まった時にエサを食べ始めることが多いので、「食べたかなぁ」と思うくらいの間を置いてから合わせてみましょう。
手長エビ以外に釣れる魚
- ハゼ
- ハヤ
- ヨシノボリ など
上流より河口の方がゲストは多いです。
15cm以上のハゼが釣れたら持ち帰って食べましょう!
内臓を取り出す下処理が必要ですが、唐揚げや素揚げで美味しく食べられますよ♪
※小さい魚はなるべく早くハリを外して、優しくリリース(川へ戻して)あげましょう。ハリを外すときはピンセットを使ってください。
釣れた手長エビの持ち帰り方
エビは鮮度が落ちやすい!!
バケツに水をはってエアーポンプをつけるなどして、エビを生きた状態で持ち帰りましょう。エアーポンプがなければ、1つのバケツに釣れたエビをたくさん入れないようにして下さい。
水温が上がりすぎると弱ったり死んでしまうので、夏は特に小まめに水を取り替えて下さい。
手長エビの美味しい食べ方
より美味しく食べるには、『泥抜き』と『酒締め』がオススメ。
手順
1.釣れたエビは生きたまま持ち帰る
2.綺麗な水で生かしておく →『泥抜き』
その日に食べたい場合は、2~3時間置いて下さい。臭みが気になる場合は、1~2日置いて下さい。
※1~2日置く場合の注意点※
エビは酸欠に弱いのでエアーポンプは必須。
この他にネットなどをいれておきましょう。エビは両腕を何かに引っかけて体を固定します。捕まるものがないとストレスになって弱ってしまいます。
また、何日も置いてしまうと空腹とストレスで共食いをはじめてしまうので気をつけて下さい。せっかく釣れたエビが少なくなってしまいます…。
3.泥抜きが完了したら、『酒締め』
酒締めすることによって臭みが取れてより美味しくなります。
ボウルやお鍋などにエビとお酒を入れます。エビがピンピン跳ねるので蓋をしましょう。しばらくすると大人しくなります。
大人しくなったら粗塩で表面の汚れを落として、水で洗って、水分をキッチンペーパーでしっかり取って下さい。
あとは油で揚げるだけ(素揚げ)。水分をしっかり取らないと油がはねるので気をつけて下さい。
塩コショウに片栗粉をまぶして唐揚げにしても美味しいですよ♪
相模川で手長エビ釣りをするには?
相模川で手長エビ釣りをするには入漁券が必要です。
料金:大人1日800円(現場売り1,400円) ※18歳以下は無料。
遊漁券は、釣具店(もちろん相模屋でもOK!)、河川周辺のコンビニなどで購入可能。
販売店については相模川漁連のホームページでも確認できます。
→ http://sagamigawa-gyoren.jp/company.html
相模川上流や中流でも釣れますが、やはり下流域の方がよく釣れますよ。
河口周辺の好ポイントは、馬入橋~湘南大橋にかけてのテトラ帯や護岸、神川橋下流です。相模川の大島~下流でも、個体数は少なめですが、テトラなどの障害物周辺では狙えます。