Fm yokohama84.7『The Burn』内の釣りコーナー、Sagamiya presents~爆釣モーニング~では、2020年4月より放送時間をお引越し、内容もリニューアルしました。
釣りをしたことがないビギナー向けの釣り物を毎月ご紹介します!
2020年11月は『はじめての海釣り公園(ウキフカセ・ブラクリ釣り)~』です!
海釣り公園ってどんな施設?
4月に『堤防釣り』についてご紹介しましたが、近年、立ち入り禁止や釣り禁止になった港や堤防があります。禁止になるには様々な理由がありますが、行った先の堤防で「立ち入り禁止」「釣り禁止」などの看板を見かけたら、釣り人がいたとしても入るのはやめましょう。その場所のルールをしっかり守って下さい。
そこでオススメなのが、海釣り公園!
快適かつ安全に釣りが楽しめるように管理された釣り場で、足場が良く、フェンスもあるので安全・安心です。関東では、東京・神奈川・千葉・茨城に、有料・無料の海釣り施設が15~6か所あります。静岡県の熱海港にも海釣り施設があります。
なかでもビギナーにオススメは、有料の海釣り公園です。
貸し竿や軽食・トイレなどの設備も整っていて、子ども用のフローティングベスト(ライフジャケット)の無料貸し出しもあります。また、仕掛けやエサが足りなくなっても、売店があるので購入することができます。
監視員が駐在しているので万が一の場合にも安心。釣りに困ったら釣り方を聞くこともできます。
もちろん、駐車場も整備されているので駐車場所に困りません(有料)。
オススメの海釣り公園は?
神奈川県内で、当店からも行きやすいのは、
- 本牧海づり施設 http://honmoku.yokohama-fishingpiers.jp
- 大黒海づり施設 http://daikoku.yokohama-fishingpiers.jp
- 磯子海づり施設 http://isogo.yokohama-fishingpiers.jp
です。
11月に海釣り公園で釣れる魚は?
定番のアジやサバやイワシ。2020年の11月は、特に小アジの湧きが良く各地の海釣り公園で好調でした!
他に、カサゴやワカシやイナダ(両方ともブリの若魚)、クロダイやメジナが釣れます。
どんな釣り方があるの?
堤防釣りの定番といえば、サビキ釣りとちょい投げ釣り。
詳しくは、4月『やろうよ釣り!』~はじめての堤防釣り~をご覧下さい。
この他には、クロダイやメジナを狙った『ウキフカセ釣り』、イナダやスズキ・サバを狙った『ルアー釣り』、ブラクリ仕掛けを使ってカサゴやソイを狙う釣り方があります。
※ブラクリ…主に穴釣りで用いる仕掛け。
ウキフカセ釣りをやってみよう!
ウキフカセ釣りってどんな釣り?
竿の硬さが1号~1.5号前後の、4~5mの磯竿と呼ばれる竿を使って、ウキ1つにハリが1本のシンプルな仕掛けでクロダイやメジナを狙います。
ウキは、どんぐり型の円錐ウキや、棒型の立ちウキを使って、コマセを撒きながら魚のいるタナにウキを合わせて狙います。
コマセについて
魚を寄せるためにコマセを撒きます(撒き餌)。コマセの中身はアミエビやオキアミを使って、それに集魚剤と呼ばれる配合餌を加えます。アミエビやオキアミを単体で撒くよりも、配合餌の方が早く魚が寄ってきます。
配合例
『爆寄せグレ』+『湧きグレ500遠投』+オキアミ3kg+海水適量
付けエサについて
ハリに付ける付けエサは、オキアミや青イソメを使います。
必要な道具は??
竿
竿の硬さが1号~1.5号前後の、4~5mの磯竿
例)
リール
ナイロンライン3号が100~150m巻けるものでOK。
ライフジャケット
コマセを入れるバッカン(バケツ)
コマセを撒くための50cmくらいのヒシャク
バケツ
釣れた魚を入れておいたり、手洗い用の水を入れておくと便利。
水汲みバケツ
クーラー
氷
ハサミ
タオル(汚れてもよいもの)
魚を掴むもの(メゴチバサミやフィッシュグリップと呼ばれるもの)
あると便利なもの
プライヤー
4~5mくらいのタモ
大物が掛かった際にすくうことができます。また、水面に落としたものが浮くものであれば拾うこともできます。
オキアミ以外のエサ
小魚などのエサ盗り対策用に練りエサやサナギなどがあると便利です。
釣り方の手順
- まず釣り場の水深を測ります。ウキより重いオモリを糸に付けてウキ止めの位置を調整します。ウキが沈んでしまうようならウキ止めを上にあげていきます。ウキが真っすぐ立って浮いたところがその釣り場の水深となります。
スタッフ小澤クロダイ狙いの時は海底付近を狙うので、この作業が重要になるんです。
- クロダイ狙いならちょうど付けエサが海底スレスレを流れていくようにウキ止めの位置を、測った水深を目安に調整します。メジナ狙いなら反対に水深が浅いところから狙って下さい。
スタッフ小澤特に決まりはありませんが、私は、ハリス約3cmに対してウキ止めをヨリモドシから50cmほどにして狙いはじめます。
- エサが取られてなくなるようだったら、
クロダイ狙いの時はウキ止めを上げて、更に水深の深いところを狙います。“深いところ”と言っても海底付近を狙っているはずなので、厳密に言うと、エサとハリスが海底を這うようにします。それでもエサがなくなるようだったら、エサをオキアミより持ちの良いサナギや練りエサに変えてみて下さい。
メジナ狙いの時は、ウキより下を浅くします。ウキ止めを一番下までおろして、ウキとヨリモドシを固定したり、ハリスを短くして狙います。 - エサが取られなくなったら、
クロダイを狙っていてエサが残るようになったら大チャンス!近くにクロダイがいる確率が高いのでそのまま狙って下さい。
メジナの場合は、エサが残るようならウキ下を150cmくらいにしてタナを深くしてみて下さい。エサが取られないようだったらウキの位置を上げてどんどん深くします。エサが取られたら、50cmほどタナを上げていってアタリが出るタナを見つけていきます。スタッフ小澤次から基本的な釣り方を説明します - 仕掛けを投入
狙いたいポイントより先へ仕掛けを投入します。そのあとに狙いたいポイントまで仕掛けを引っ張っていきます。こうすると、エサ・糸・ウキが一直線になって、仕掛けが絡まず綺麗に落下します。 - マキエサ
ウキのまわりにコマセを撒きます。マキエサのポイントは、ウキより潮上側(ウキが流されていく方と反対側)にコマセを撒くことです。撒くポイントを失敗すると潮で流れていったコマセを追いかけて、魚も仕掛けより先に泳いでいってしまいます。コマセの中に付けエサがあることをイメージしながら釣ってみて下さい。スタッフ小澤これがウキフカセ釣りの楽しいところだと思います♪イメージ通りに付けエサとコマセがあうように流せば、ウキが「ドンッ!」と沈んで魚が食ってきますよ - 釣れなかったら
諦めずに狙うポイントを変えてみて下さい。足元で釣れなかったら徐々に遠投してみたり、逆に沖目から手前を狙ってみたり。
あとはタナも変えてみて下さい。手順3・4のように魚がいるタナを探すのが大事です。マメにウキ止めを動かしてみましょう!
ブラクリ釣りをやってみよう!
ブラクリ釣りってどんな釣り?
ブラクリと呼ばれるオモリにハリが付いた仕掛けを直接ミチイトに結んで使う釣り方です。
エサについて
サバの切り身や青イソメなどを使います。ウキフカセ釣りの合間に釣るならオキアミでもOK!
必要な道具は??
竿
基本的に自分が立っている真下を狙う釣りなので、1.5m~2mくらいのコンパクトロッドでOK。
リール
ナイロン3号~5号が100m巻いてあれば十分です。
仕掛け
とってもシンプル。各メーカー様々なブラクリ仕掛けがあるので、気に入ったものを選べばOK!
※根掛かりが非常に多い釣りなので、予備のブラクリ仕掛けを最低でも5セットほど、多めに用意しておきましょう!
ライフジャケット
バケツ
釣れた魚を入れておいたり、手洗い用の水を入れておくと便利。
水汲みバケツ
クーラー
氷
ハサミ
タオル(汚れてもよいもの)
魚を掴むもの(メゴチバサミやフィッシュグリップと呼ばれるもの)
あると便利なもの
プライヤー
ハリ外し
釣り方
釣り方はいたって簡単。足元の壁際やテトラポットがあれば、テトラとテトラの間の隙間にブラクリを落とすだけ。着底したら、トントンと底をブラクリで小突いて竿を前後左右に動かして深い穴がないか探します。カサゴやソイはより深い穴にいることが多いので、小まめに小突いて探してみましょう。
アタリがなかったり、穴がなければ、違うポイントを同じ要領で探って下さい。釣果アップのコツは、同じところばかりを狙わないで、あちこちのポイントを狙った方が獲物が釣れる確率が高くなります。
アタリ方は、竿先にコンコンと明確に出ます。すぐにアワセないで、十分食い込んだのを見計らってアワセるようにしましょう。ゴンゴンっと引き込まれるようなアタリになったらアワセのタイミングです。
海釣り公園でのマナーについて
各施設にはそれぞれ利用規約や禁止事項があります。ホームページなどで確認していただき、その釣り場で禁止されている釣りは絶対にしないで下さい。
共通マナー
- ゴミは持ち帰る
- コマセなどを使ったら汚れた場所を海水で綺麗に流すこと
- 先に釣りをしている人がいたら一声かけて釣り場に入りましょう
- 場所取りなどで釣り場内を走らないこと
- 仕掛けを投げる際はまわりに人がいないか必ず確認してから投げること
- 釣り座を離れる時は置き竿をせず、仕掛けは上げておきましょう
- オマツリした(自分の仕掛けが他の人と絡んだ)時は、「すみません」と声を掛けましょう
釣れた魚の持ち帰り方
クーラーと氷は必ず用意しましょう!
氷が入ったクーラーボックスに海水を少し入れて海水氷を作ります。
釣れた魚はその中に入れましょう。
安全で楽しい釣りをしよう!
海釣り公園には堤防と違い、柵が設置してあるので安心ですが、天候によっては強風、または突風が吹くこともあります。小さなお子様をお連れの際は目を離さず、必ずライフジャケットを着用させましょう。
楽しく安全に釣りをするために、自分自身・家族を守るために、必ずライフジャケットを着用しましょう!
釣りの服装について ~冬編~
「冬は寒いから釣りはしたくない」という人が多いかと思いますが、厳寒期でない限り、正しい防寒対策をしていれば快適に釣行することができるんです。
防寒の準備は早めが肝心。最低気温が10度前後になる11月頃には冬向けた防寒対策がしっかりできているようにしましょう。
最高気温が同じ15度でも、快晴と曇り、無風と強風では体感温度が大きく異なります。また、朝夕の寒暖差が大きい時期は、調整のしやすい服装を用意しておきましょう。
間違った防寒対策をしないために、冬の正しいレイヤリングについてご紹介します。
まずお伝えしたいのは、寒いからと言って何枚も重ね着をするのは間違った防寒対策です。重要なのは、体が発した暖かい空気を逃さず保温して、冷気を衣服内に取り込まないこと。
レイヤリングの基本は、ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーの三種類で構成されます。それぞれのレイヤーについてご説明します。
まず、ベースレイヤーは肌着などのインナーにあたります。汗を吸い上げて体の冷えを防ぐ最も重要なレイヤーです。吸水速乾性の高いものを選びましょう。
次に、ミドルレイヤー。中間着と呼ばれるミドラーのことです。ミドラーは、外気を遮断してしっかり保温してくれるものを選びましょう。フリースやダウンが最適です。
最後は、一番上に着るアウターレイヤー。雨や雪、風を防ぐ役割を担っています。防水透湿・防風機能が必須となります。
この三種類のレイヤーをその日の天候や、ご自身のスタイルに合わせて変えてみて下さい。寒さを我慢せず、快適に釣行できるよう工夫してみて下さいね。
お知らせ
現在(2021年2月)、各海釣り公園では新型コロナウィルス感染拡大防止対策として検温やマスク着用、入場制限などをしています。
釣行の際は、釣り場のルールをしっかり守り、トラブルがないようお願い致します。